有名ブランドの誕生から作品作りにかける職人の誇りまでちょっとマニアックに解説します。左のコラムメニューよりお選び下さい。
- 第1回 マイセン窯誕生と東洋陶磁器の歴史への誘い
- 第2回 マイセン窯設立初期の飛躍・発展とマイセンロココ
- 第3回 マイセン磁器の製造工程とその技術
- 第4回 オリジナル・マイセンの品質と技術の証「青い双剣」
- 第5回 マイセンの新たなる挑戦
- 第6回 マイセン・ブルーオニオンのすべて
第6回 マイセン・ブルーオニオンのすべて
世界的な人気を誇る「マイセン・ブルーオニオン」は1739年、ヨハン・D・クレッチマーによってデザインされました。

(原型:ケンドラー1745年 装飾クレッチマー1739年)1745年頃 径24.5p
ブルーオニオンの柄は、水蜜桃、石榴、芍薬、竹といった日本的な柄をモチーフにしています。この、水蜜桃は富を、石榴は子孫繁栄、芍薬は不老不死、竹は名声を表現しています。
この石榴が玉葱に似ていることから「ブルーオニオン」の名が付けられました。現在、世界中の約50の企業がマイセンの「ブルーオニオン」の柄を模倣し商品を作っています。
その数の多くの模倣品対策として、1888年頃から竹の幹の部分に青い双剣のマークをいれ、マイセンのオリジナルパターンであることを表しています。

中国の染付けの技法を生かした、きれいな藍色で、飽きがこないで、永く使っていただける食器です。また、この藍色は、和食、洋食、中華などあらゆる料理によくマッチするところが人気の秘密です。

(ブルーオニオン)文ディナー用セルヴィス
原型 : ケンドラー1745年 装飾クレッチマー 1739年
(ノイエル・アウシュスニットと呼ばれる型)
制作工程
- 轆轤等で成形したものを、950度で地焼きします。
- 磁器の上におき、木炭粉を振り掛け模様の輪郭を写します。
- コバルトの絵具を使い、写した輪郭にそって手描きで絵付けをします。
地焼きした磁器は多孔性のため、絵具はすぐに浸透し、修正がきかないので熟練した技術を要します。柄は固定されていますが、手で描かれる事によって微妙な変化がでてきます。 - うわぐすりをかけます。うわぐすりは二度焼きで透明になり、模様を保護します。
コバルトの絵具は、最初黒ずんだ色をしていますが、うわぐすりをかけて焼くことによって、きれいなコバルト・ブルーになるのです。

皆さんおなじみの、現代のブルーオニオンです。
出典 : 「マイセン磁器」国立マイセン磁器公団史料編纂室
(監修 三上次雄・吹田安雄)敬称略

















