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ヨーロッパ陶名品特集

【 第2回 マイセン - Meissen】

マイセン

東洋以外で初めて磁器焼成に成功したヨーロッパ最古の硬質磁器窯です。
ザクセン選帝侯アウグスト1世の命により1908年に錬金術師ベトガーが磁器焼成に成功。王への報告が1909年です。
1910年に王の名のもと磁器焼成の成功が発布されました。
もうすぐ300周年ですね。

ご承知の通り、硬質磁器は景徳鎮に生まれて朝鮮半島を経て日本にもたらされました。1600年代に東インド会社によりヨーロッパに渡った白磁は王侯貴族にとって未知なる国の未知なる文化でした。
「白い黄金」として熱狂的に収集され、そのコレクションがそのまま権勢を示すまでになったそうです。ドレスデンのツヴィンガー宮殿には当時のコレクションの古伊万里が大量に展示されています。

そのような中、前述のアウグスト1世は硬質磁器に魅入られ収集だけでは足りず自ら作り出すことに情熱と執念を燃やして我が物としたわけです。ヨーロッパ磁器文化の祖といってよいでしょう。

アウグスト王ベトガーケンドラーヘロルトと創業期の重要人物などについては他に譲りますが、手本となったのは伊万里に代表される磁器であったことは銘記しておきましょう。

マイセン磁器の素晴らしさ

硬質磁器焼成に不可欠なカオリン(ちなみに景徳鎮の花嶺山からの呼び名)を65%も含む磁土をもつことがまず第一の傑出した点です。
軟質磁器で始まったリモージュや英国のボーンチャイナも本当は硬質磁器を作りたかったのですが磁土が発見できなかったための創意工夫によって生み出したのがその経緯があることも抑えておくべきですね。

その上で、焼成>施釉(うわぐすりをかけること)>焼成の技術が素晴らしく、絵付けや金彩の前にまずその磁器質の良さにぜひ注目してみてください。
つややかでなめらかな表面、キメの細かさ、撫で回したくなるような質感こそマイセンの素晴らしさといつもお伝えしています。
カップの底に茶渋のようなシミがほとんど付かない(もちろん洗わないとだめですよ)のもその証明です。

その歴史の作品群

時代時代の美術様式に応じてマイセン自体も発展しました。バロックとロココ様式の過渡期に生まれたことも偶然とはいえその後のマイセンに大きな発展をもたらした要因です。

ロココ以降、大別すると新古典>自然主義>アールヌーボー(ユーゲントシュティール)>現代 と時代に合わせながら名品を生み出してきています。
このあたりが分かるとアンティークにも俄然興味がわくこと間違いありません。マイセンの歴史を1960年で大胆に二分することも大事なことです。
それは復刻の繰り返しとも言える伝統の型と絵付けの伝統継承による作品とヴェルナーに代表される1960年以降の芸術家による現代マイセンの作品です。

1960年以降の新しい作品を「現代マイセン」「20世紀マイセン」と呼びます。今ではさらに世代交代が進み21世紀の担い手が新作を発表しています。

そして、現代マイセン以前の作品数だけで約23万種類以上あるという点が世界中のファンを惹きつけ続けるマイセンの底力でもあります。

【作品のご紹介】

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