ヨーロッパ陶名品特集
【第4回 マイセン陶板 - Meissen PLAQUE】
板状の硬質磁器をキャンパスにして描かれた画のことです。
実際には磁器の焼き物ですが陶板または陶板画と呼ばれます。
陶板(プラーク)の歴史は古く、アンティークでは1800年代のKPMの肖像画の陶板がひじょうに有名です。
マイセンでは、現代マイセンの原動力となった1960年の「芸術の発展をめざすグループ(5人組)」設立とともに急速に発展し、今ではもっとも多くの作品群をもつ窯となっています。
マイセンの陶板(プラーク)はアトリエ作品と呼ばれるものが多く、芸術的な作品を制作する別部屋で作られます。絵付けが命のアイテムですが絵付師にとってはもっとも腕をふるえる作品でもあります。また、忘れられがちですが硬質磁器を均一に平坦な板状に焼成することも簡単なことではありません。そこにもマイセン300年の経験と技術が生かされているわけです。
H.ヴェルナーによる「アラビアンナイト」「真夏の夜の夢」「狩人のほら話」、Vブレッチュナイダーによる花絵や果物画などそのモチーフは多岐にわたります。
最近では風景画や新進デザイナーによる意欲的な作品も数多く発表されています。
サイズと形も長辺10cm前後のものから60cm以上のものまで、正方形・長方形、縁飾りのあるもの、鏡と一体化したもの、立体的なフィギアを装飾したものなどバリエーション豊かなラインアップで制作されます。
絵画としてインテリアとして楽しめる人気商品です。
磁器物ですので色焼けや湿気への心配もなく、飾る場所を選ばないのも人気の理由です。ご新築の際にバスルームにはめ込まれたお得意様も数多くいらっしゃいます。
額装せずにそのまま飾れるようにフレームまで磁器でデザインされた陶板も最近のトレンドです。バリエーションが豊富ですので必ずお好みの色柄・サイズのマイセンの陶板を見つけることができるのも魅力です。
洋食器のSohbiでは常時20~30種類のマイセンの陶板を取り扱っています。
また、品番による発注も可能です(もちろん割引価格です)。